2009年01月20日

「内定取り消し」に対する企業名の公表がスタート

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メタルです。

今日は内定取り消しについて、まとめておこうと思います。
日本総合地所が、内定者53名を100万円の補償金で取り消したのが代表例となり、外資系でも、何社か取り消しているようだし、まさに社会問題となっていますね。

本日(2009年1月19日)、厚生労働省は職業安定法施行規則の改正などを行い、
新卒者の就職内定を取り消した企業名の公表制度を、同日付でスタートしたと発表しました。
今春入社予定者への取り消しに関しては、2009年4月上旬をめどに公表する予定のようですね。

====================================================

厚生労働省のHPに行けば見れますが、要件をまとめてみましたのでぜひ。

◆企業名公表の要件

以下のいずれかに該当する場合は、企業名を公表。
ただし、倒産により翌年度の新卒採用が行われないことが確実な場合を除く。

(1) 2年以上連続で取り消し

(2) 同一年度内に10人以上を取り消し
  (他の雇用先を紹介し、速やかに就職が決まった場合を除く)

(3) 事業縮小を余儀なくされていると明らかに認められないとき

(4) 内定取消しの学生に対して、その理由について十分な説明を行わなかったとき

(5) 内定取消しの学生の就職先の確保に向けた支援を行わなかったとき

出所:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/01/dl/h0107-2g.pdf
(PDF注意)


この制度をざっと見たとき、
就活をする学生のためになっていないような気がしました。
どちらかと言えば、企業側の保護に立った制度の気がします。

上記制度は、「これこれを満たしたならば企業名を公表する」との内容ですから、逆に捉えれば、「上記要件に当てはまらないようにうまく対策を取れば、内定取り消しが公になることない」ということになります。

「内定取り消しをした」として正式に公表されれば、
企業のレピュレーションはがた落ちで、株価暴落、
今後の採用に大影響、そして本業にも影響が出ることは必死でしょう。
ゆえに企業側は意地でも、公表されないように対策を採ってくるでしょう。
そして、(1)〜(5)の内容であれば、その対策は容易に取れてしまうということです。

・(1)、(2)は、2年連続とか10人とかいう基準が非常に甘い。
学生としては、過去に1人でも内定取り消している事実があれば、
選考時の情報として、その企業名を知りたいと思います。

・(3)については、企業のバックには投資銀行、コンサルなりがいて、「事業縮小を余儀なくされている」と、こじつける資料を作ることが可能。
それで何十年も成り立ってきているビジネスですから。

(4)は説明会を開くだけで、達成してしまうし、ほとんど意味なし。

(5)は、人材紹介会社を斡旋するだけで簡単に達成してしまうし、ほとんど意味なし。


そんな感じで、この制度は多少の抑止力にはなると思いますが、
そこまで実効性のある制度ではないと感じています。



◆対策

・日系大手
 日本総合地所の件もあったことだし、レピュテーションリスクの観点から
 「内定取り消し」はまずないと思います。
 (あるとしても、小規模でお金を渡して揉み消す)
  しかし、「内定取り消し」の代わりに、これまでリストラの代替手法として
  よく使われてきたスキームが威力を発揮するでしょう。

 「とりあえず採用」→「入社後に子会社出向」の辞令→「転籍」
 
  非常に悪質だが、違法ではないし、会社としてはどうにでも正当な理由を作れる。
  これは現状では、どうしようもないのでしょう。
  

・外資系
 普通に内定取り消しが有り得ます。
 特に外資系投資銀行などでは、”会社”に採用されるというよりも、
 部門や部署ごとの採用になるので、その部門・部署自体が
 デリートされてしまうと、危険度合いはかなり増します。
 前も書いたとおり、
 
 @とりあえず内定を貰ってオファーレターにサインしても、
  4、5月くらいまでは、絶対に就活は続けておけ
  (日系大手の内定も取ってみて比べましょう。)

 Aマーケット(株・債権部門)は部署ごとデリートの可能性も大きいので、
  特に気をつけろ。
 (IBDはあまり聞かない)





◆内定取り消し危険度ランキング

以下はおまけだけど、こんなのもありますのでご参考までに。

神 卒業不可 内定先倒産(譲渡先も未定)
SS 飲酒運転で人身事故
S 犯罪(刑事訴訟〜起訴猶予)
-----------------100%内定取消の壁--------------------
AA 飲酒運転で検挙 健康診断で重病発覚(HIV等)
A 犯罪(逮捕→処分保留で釈放) 履歴書の学歴・資格捏造
BB 人身交通事故の加害者になる(全治3週間以上)
B 妊娠・出産準備に入る(女) 事件事故に遭い重度後遺障害
---------------ほぼ確実に内定取消の壁----------------
CC 健康診断結果(肝炎、糖尿病等)
C 人身事故で加害(軽傷事故)
DD 物損事故(訴訟レベル)
D 内定式、懇親会を無断欠席
内定後課題の提出期限を守らない(数回にわたり)
EE 内定先の業績悪化
------------------内定先によってはアウト---------------
E 彼女を孕ませる 交通違反(赤切符)
FF 免停(入社後業務に影響なし)
F 健康診断結果(血圧・コレステロール・血糖値が高い等)
物損事故(修理費や休業補償で多少もめる)
GG 交通違反(青切符)
------------取消理由として著しく合理性を欠く------------


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posted by メタル at 00:51 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(1) | 内定後のアドバイス
この記事へのコメント
こういう入社してからの転籍・出向を促すような制度を作る方が
学生にとってはやっかいだと思う。
内定取り消しが物凄く悪者扱いされてるけど、
事前に通達してお金までくれるような配慮のある会社でよかったと考えないと。
内定先なんて自分で選んでるのに(まして民間だから潰れるリスクを分かっているのに)、
なんやかんやと騒ぐのは
同じ学生としてちょっと考えが甘い気がする。

Posted by a at 2009年01月21日 01:46
いい見地で考察してますね。
いつも楽しんで見させてもらってます。

メタルさんみたいな人材、うちにもほしいよ。
Posted by 某ベンチャー社長 at 2009年01月21日 02:54
内定後〜入社前の間に入籍したらマイナスになる事はありますか?福利厚生の面で企業負担が増えますので、問題と認識される気がして。
年俸制の外資は大丈夫な気がしますが…。外資、内資、どちらでもいいので何かご存知でしたら教えてください。
Posted by まいもい at 2009年04月11日 00:31
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