2009年12月26日

外資系の年収−給料とボーナスについてB

「外資系への道標」は移転しました。
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メリークリスマス。
メタルです。

今週で業務もひと段落したので、本日から年末年始休暇に入ります。
休暇中は、大掃除、帰省、飲み、お出かけ、勉強、読書なんて感じで
過ごせればと思います。
ブログも毎日とはいきませんが、ちょこちょこ更新できればと。

さて本日は、給料とボーナスについてBです。
Aでベースサラリーについて触れたので、
今回は外資系の年収の大半を占めるボーナスについて書いてみようと思います。
(半年くらい前に途中まで書いてたのですが、そのままになっておりました。)

では以下、興味があればどうぞ。

※以下のお話は、どこかのファームに言及しているわけではありません。あくまでもざっくりとした数字ですので、ご参考程度に。特に景気の影響を大きく受ける業界なので、金額は大きく変動します。また、現状の様子についても触れていますが、サブプライム問題を発端とした金融危機以前の数字とお考え下さい。


◆ボーナスの概要

外資系投資銀行、プライベート・エクイティ業界(過去記事)などに代表される、
いわゆるプロフェッショナル職の収入の大半を占めるのがこのボーナス。

年度末に1回支給されます。
会社の業績、個人の成績、評価に連動します。
(※評価制度は、360度評価と呼ばれますが、別途記事にします。)

ジュニア(若手、1〜6年目)の場合は、
会社の業績と、評価(360度評価)が大きく影響してきます。
若手の評価基準に見られる主な項目。
・IBDスキル(知識面)
・キャラクター(つまり性格や人間性だと思う)
・会社への貢献度(採用活動に積極的に参加してるかどうか、後輩の指導等)


一言でいうと「使える奴」か「使えない奴」で評価されます。
若手は、直接収益を上げられる立場ではないので、こういった評価方法が用いられるようです。
ただ、上司の個人的な好き嫌いで評価が付けられることは大いにあります。

一方シニアになると、どれだけ収益に貢献できたかが大きなポイントになります。
もちろん部下からの評価(360度評価)もほーんの少し関係あると思いますが、
上の人たちを見ている限り、それはあまり関係なさそうです。笑
ちなみに稼げないシニアは、収益責任を取ってクビになります、なってます。


◆ボーナスの支給される頻度・時期

頻度:年に1度
時期:12月〜2月(シニア)
   6月〜7月(ジュニア ※ただしジュニアでも年末に支給するファームあり。

決算期が11月 or 12月に設定されている会社が多く、
決算に応じたボーナス金額を支払うため、この時期に設定されています。
具体的に12月決算の会社だとするとこんな流れ。

年末頃までに人事評価提出
   ↓
(ボーナス直前の年末か年明け早々にリストラあり)
   ↓
年明けの1月中旬ごろにボーナス金額の提示
   ↓
2月中旬頃に口座に振り込まれる
   ↓。
その翌日、大量の辞表(←好景気時の話。今は転職先が少ないので辞める人少なし。



ちなみにジュニア(1〜6年目)の場合だと、
4、5月に評価で、6,7月に支払われるところも多いです。
アメリカの大学卒業との関係で、
ジュニアへの支給日は夏の時期に設定しているからです。


◆ボーナスの相場

外資系投資銀行が従業員に支払うボーナス総額(ボーナスプール)は、
その年度の純利益の約半分が相場のようです。

この点が、「月給×○か月分」(通常は3か月分×年2回)の形での
一般的な企業とのボーナスとの決定的な違いです。
ゆえに、多くの利益を内部留保する日系とは違い、
従業員に極めて大きなインセンティブが働きます。


◆リスク

この金融危機で大きく報道されているように
ウォールストリートは景気の波に大きく晒される業界です。
・ボーナス激減
・リストラ
・基本給のアップ率がゼロ
・内定取り消し
なんてのが、まさに起きていますね。


◆ボーナスは現金+株

1〜6年目のアナリスト、アソシエイトは100%現金です。
しかし、7年目以降になると様子が変わり、
ボーナスの一部がストックオプションRSUで支払われるようになります。
タイトルが上がれば上がるほど、その割合も増えていくようです。

※ストックオプションとは(wiki
・・・新株予約権。つまり、自社株を「事前に決められた金額」で買える権利のこと。
「2年後、当社の株を1株当たり10ドルで10000株売ってあげますよ。あとは市場で売却して、差額を儲けて下さいね。」って書いてある紙だと思ってくれれば。

※RSU(Ristricted Stock Unit)とは
ストックオプションに似ていますが具体例を。
「2年後、当社の株をタダで10000株あげますよ。あとは市場で売却して、儲けて下さいね。」って書いてある紙だと思ってくれれば。
ちなみにストックオプションと大きく異なる部分は、税金の発生時期です。ストックオプションは行使した時点で儲けが発生して申告が必要なのに対し、RSUは付与された時点で所得として申告が必要になるという性質を持っています。


◆各タイトルごとのボーナス金額

※景気がよかった頃の話も含みますがご参考までにどうぞ。

【1年目/アナリスト】:0〜150万円

通常「1年目」とは、
2007年4月が入社日だとすると、2007年12月までの期間を指します。
(※決算期が12月の関係です。)
ゆえにボーナスを6月に貰えるファームは、2007年6月に初ボーナスを貰います。
入社3ヶ月目にして、100万円超のボーナスが貰えたファームもあるということです。
これがゼロのファームもありました。
GS:150?
メリル:150?
モルスタ:70?
JPモルガン:0
UBS:0
シティ:100?
ドイチェ:0


以前、「7月の海外研修前に100万円くらいのボーナスを貰う」
と言った記事を書きましたが、それがこの1年目のボーナスに該当します。

ちなみにこのときに一応個々の評価(レビュー)は受けますが、
金額は、同ファームでは同期一律同額だったみたいです。
パフォーマンスを求められないのは、唯一、1年目だけです。

2008年の金融危機時でも、
会社にとって若手数名のボーナスは誤差みたいなものなので、
この金額0〜150万は、変わらず支給されていたみたいです。



【2年目/アナリスト】 :200〜900万円

支給された時期は、
6月に貰えるファームだと2008年7月、12月に貰えるファームだと2009年2月でした。

金額レンジは、
2006、2007年だと、600〜1,000くらいが標準的だった模様。
同期の中で、600の人と、800の人と、1000の人がいるイメージ。

2008、2009年は200〜800くらいのレンジに収まったと聞きます。
同期の中で、200の人と、400の人と、600の人がいるイメージ。
ただし、貰えた人はいいほうで、2年目のボーナスを貰う前に
リストラに遭ってしまった人も数多くいました。
個人の評価もあるとは思いますが、
自分の所属するチームごとなくなってしまったというパターンも結構あります。。。

上記で分かるように、2年目からは同期でも3倍くらいの差がつきます。
・他人からの評価(上司、同タイトル、部下)
・会社の業績
の影響が大きいですかね。
アナリストの場合、チームの業績はあまり関係ないようです。
アナリストのうちは「配属運」が強いわけで、
評価の中心は、必然と個々のパフォーマンスとなります。
ただ、上司の個々の好き嫌いも大いにあると感じています。



【3年目/アナリスト】 :300〜1,200万円

ちょっと昔だと、
学部卒の場合で25歳で年収2,000万円に到達する人も出てきました。
現在(2008、2009年)の金額は、500〜1200くらいだったと個人的に分析。
年収ベースで1500万ちょいくらいです。

ちなみに3年目は、冬に支給されるボーナスと同程度の時期に、
「アソシエイトへの昇格」
 or
「もう1年アナリスト」
 or
「来年度は辞めていただく旨」

のどれかが言い渡されます。
ファームによりますが、ここで昇格できるのは同期の約半分です。
いまは景気が悪いですので、もっと少ないでしょう。
私の1つ上の世代で、アソシエイトに上がれたのは2〜3人です。

ここまでジュニアに共通することは、
景気が悪くても、ジュニアの元々少ないボーナスは減りが少ないみたいです。



【4年目/アソシエイト】:700〜1,500万円?(不明)

詳細な金額はこっちも知りたいくらい。
景気の影響を受け、やや減らされている模様。
アソ1ということで、自分で主導的になれる案件も少ないため、この程度だろう。

アソシエイト1年目からは、チームの成績もボーナス額に連動してきます。
360度評価も重要ですが、
チーム内には、その年度の目標売上数値(バジェット)があり、
その達成or不達成がボーナスに大きく響いてきます。

MBA卒だと、アソ1から入社することになります。
このときの年収が2000〜2500程度と聞くので(ひと昔前)、
そこからボーナスは逆算できるかと思います。



【5年目以降/アソシエイト】:1,000万円〜青天井(ひと昔は4000万円弱くらいまで

アソシエイトでも、アソ2、アソ3など上のほうになると、
クライアントをほぼ主導的に担当するツワモノも出てきます。
案件をクローズさせれば、ボーナス4,5の数値も見えてくるそうです。
ただ、そんな方々はほんとにほんとに一握りです。

ちなみに私の知り合いは、アソ3でボーナス1500くらいだったとのこと。(2009年)



【早い人で7年目から/ヴァイスプレジデント】:1000〜青天井(1億円前後くらいまで

ヴァイスプレジデント(VP)からは、自分でクライアントを担当します。
アナ・アソに資料を作らせ、その資料を持って営業に行くイメージです。
VPになると、「営業」とのことで求められる部分も変わってきます。
ちなみにVPからは当然ながら収益責任も負うので、案件が取れなければ解雇になります。

ボーナスも、チーム目標が達成されれば、あとは個々の数値で決まるみたいです。
上の人からも、「ほんとにバラバラだよ」と聞きます。
2008年は雀の涙程度だったと聞きます。



【早い人で10年目から/シニアヴァイスプレジデント(ディレクター)】
:〜青天井 (1億円前後くらいまで

VPである程度稼ぐと、早い人だと3年くらいで昇進します。
メインの仕事内容は、VPと何らいっしょです。
日本を代表するような企業をお客さんに持つようになります。
接待も多くなかなか大変そうです。

ボーナスは、会社の業績、チームの成績(すなわち個人の成績)に委ねられます。
業績が良いと、年収5000万は軽く超えるみたいです。
ただし半分くらいがストックオプションやRSUです。



【早い人で12年目くらいから/マネジングディレクター】
:〜青天井(3億円くらいまで

ディレクターから昇進できる人はほんの一部です。
MDになるには稼ぎ頭になるとか、何かデカイ案件をやらないとなれないみたいです。
早い人だと35歳前後で昇進する人もいます。

ディレクターとしての仕事のほかに、収益管理等の管理職的なことも色々しています。
DやMDはジュニアのボーナスコミッティーメンバーなので、
彼等に気に入られておくことは非常に重要です。

ボーナスの金額は1億円とかそういうレベルみたいです。
ただし大半がストックオプションやRSUなので、
2006、2007に貰ったボーナスはかなり目減りしていることでしょう。

ちなみにボーナス比重が大きく、基本給はMDでも結構安いとのこと。
「MDっつったって、ベースは2000万行かないんだぜ?」
と飲み会で言っていたのが、ベンチマークです。

今は公表されなくなったけど、高額納税者番付に名を連ねていましたね。
参考例を挙げます。
・佐護勝紀
 (2004年度高額納税者番付74位、納税額3億6,763万円、GS社員)
・マイケル・オハンロン
 (2004年度高額納税者番付69位、納税額3億7,511万円、リーマン社員)

※ちなみに金額はあくまでも納税額で、ボーナス額ではないことに注意。
※あとトレーダーとかが含まれていたらごめんなさい。




【会社の収益に偉大な貢献をした人/パートナー、経営陣】

金額:知らない。

参考例:
・ジャスジット・バタール
(2004年度高額納税者番付38位、納税額5億159万円、リーマン社員)

・トーマス・モンタグ
 (2004年度高額納税者番付57位、納税額4億1795万円、GS社長(日本))

・ロイド・ブランクフェイン会長兼最高経営責任者
 (GS、CEO、52歳 ボーナス:5340万ドル、給与60万ドル)

・ゲーリー・コーン
 (GS、共同部長、46歳)

・ジョン・ウィンケルリード氏(47歳)
 ボーナス:2570万ドル
 
・ジョン・マック氏(モルガン・スタンレー、CEO)
ボーナス4000万ドル(47億2000万円)

※ちなみに金額はあくまでも納税額で、ボーナス額ではないことに注意。
※あとトレーダーとかが含まれていたらごめんなさい。




◆(番外)トレーダー

給与体系は色々あるらしいが、シニアになると総収益の○%等で決まる人もいるらしい。
ちなみにトレーダーとして1億円のボーナスを貰うためには、
会社に10億円以上の利益をもたらす必要があります。

私の同期を見てると、本格的にトレードできてるのは3年目くらいからですね。


以上になります。



>>外資系投資銀行の給料とボーナス@へ

>>外資系投資銀行の給料とボーナスAへ

>>外資系投資銀行の評価制度(360度評価)へ


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posted by メタル at 05:20 | 東京 ☀ | Comment(8) | TrackBack(0) | 投資銀行に入社後
この記事へのコメント
相変わらず情報量がスゴスwwww

>休暇中は、大掃除、帰省、飲み、お出かけ、勉強、読書なんて感じで過ごせればと思います。

年末年始に何を勉強しますか?
あとメタルさんが読む本もよかったら教えて下さい。
Posted by 年末年始はどうすればいいでしょう at 2009年12月26日 11:51
こいつ、ほんと神だな。
文章の説得力がやばい
Posted by あ at 2009年12月26日 14:49
このサイト崇めてる奴らってマジで屑ばかりだな。
今や東大の優秀層で外資受けてる奴らなんて皆無だぜw

そもそもリーマン以前の給料書いてバカ就活生どもに夢見せんな。
Posted by は? at 2009年12月27日 06:48
↑相当数が受けてるでしょ。
あと、金額には年度を書いてるし、参考までにと書いてあるのが読めないのでしょうかね。
マジでそういう書き込みしてるお前がクズだよw
Posted by 東大外資組だが at 2009年12月27日 12:45
ありがとうございます。
過去の数字とのことですが、大変参考になります。
Posted by 2年 at 2009年12月27日 19:28
TOPで三井不動産だけリンクが貼られていないのはなぜ?
Posted by ash at 2010年01月07日 12:42
bankingで使われている情報ベンダー(Bloomberg等)はどのようなものがあるんですか?

どういった情報を探す、データを落とすときに、このような情報ベンダーを使うのかという視点での記事に興味があります!
お忙しいと思いますが宜しくお願い致します!
Posted by 質問 at 2010年01月09日 13:48
http://gaishishukatsu.com/archives/2182

↑この人たち、どうみてもメタルさんの記事ぱくりでしょう。
Posted by ぱくり野郎がいますよ at 2010年08月02日 20:02
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